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村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2009年 04月 20日

テクニックと音楽、どっちが大事?

ピアニストにこの質問をぶつけたら、ほとんどの人が
「テクニックよりも音楽の方が大切だ」
と答えるに違いない。
確かに。

でも…

それはテクニックをもっている人の言うセリフだろう。
テクニックが無いと、音楽を表現することはできない。
まだテクニックが身についていない人は、音楽よりもテクニックの方が大切だと思う。

私も経験があるけど、練習しはじめて間もない曲の、特に技巧的に難しい箇所で音楽を表現しようとすると、やたら力んで思い通りいかないことが多い。
生徒も同様だ。
練習をして、ある程度弾けるようになるまでは、細かい音楽的なことはあまり言い過ぎないほうが良いと思う。

もちろん、基本的なことはやっておく。
フレーズや小節の終わりを小さくするとか、ツブを揃えるとか。
ただ、表現は後回し。
ある程度テクニックにゆとりがないと、難しい。

だけど、弾けるようになったら音楽が大事。
ただ弾くだけだと、聴いている人をひきつけることはできない。
もちろん、それが演奏者本人の表現であるべきで、ある程度の自由があっても良いと思う。

ただ、自由な表現を尊重しすぎるとエライことになることも。
表現が行き過ぎると、それは単なる自己満足、独りよがりになってしまうこともある。
ある程度の制約があった方が、良いものができることがあるのだ。

例えば、俳句。
あれは、五、七、五、という制約があるから素晴らしいのだと思う。
五七調の独特のリズム感が、芸術的価値を高めていると思う。

話を元にもどすと、最終的には音楽が大切なんだけど、弾けるようになるまではテクニックが大事だと思う。
まずは弾けなきゃ音楽は作れない。
でも、弾けるようになったら、音楽の方が大切だ。

ただ弾けるだけじゃ、もちろんダメ。
例えばブルグミュラーやギロックは易しいけど、人に聴かせて感心させるのは難しい。
そこはテクニック以上に音楽的な要素が大事。

ちなみに、音楽性、表現力を身につけるには、ピアノばかり弾いていてもダメだと思う。
もちろん練習は大事だけど、様々な経験から得られるものはたくさんある。
人間として豊かになることが、豊かな音楽性を養うことにもなると思う。


でも練習もしなきゃ…ね。
さ、がんばろー

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by asahimamegoo | 2009-04-20 10:55 | ピアノ


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