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村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2020年 09月 03日

産業革命とピアノ奏法

ピアノの弦は、トータルでおよそ20tの力で引っ張られているのだそうな。

20000㎏・・・

それだけの力を支えるには、高度な工業技術がいる。


黎明期のピアノは、弦を引っ張る力が弱かった。

20tもの力に耐えられるように加工する技術がない時代。

現代のピアノと比べて、弦はゆるゆる。

ゆるいゆえ、鍵盤を底までしっかりと打鍵しなければ音が鳴らなかった。

モーツァルトの頃はそういうピアノだった。


その後、ピアノを製造する技術が高まり、弦を引っ張る強度が増した。

弦が適度にピンと張っていると、軽く弾いてもよく響く。

ショパンの時代は、そういうピアノになっていた。


未だによくある、鍵盤の底までしっかり、という奏法や指導法は、工業技術革新前の古いピアノで弾いていたころの名残だと思う。

弦を引っ張る力が弱いピアノならそれで良かった。

ところが現代のピアノでそれをやると、基音は目立つが音の減衰は早く、響きが薄く、時に乱暴な音になる。


産業革命によって楽器が進化し、それに伴い奏法も進化した。

これはピアノに限った話ではないと思う。



産業革命とピアノ奏法_a0114742_13455214.jpg


コチドリ・・・かな???

チドリにはうといワタクシ。
野鳥はクセがすごいんぢゃ~~~(^^ゞ







by asahimamegoo | 2020-09-03 22:01 | ピアノ


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