人気ブログランキング | 話題のタグを見る

村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

asahimame.exblog.jp
ブログトップ
2014年 06月 10日

異国情緒って・・・?

異国情緒漂う音楽、とよく言うけれど、それって何のことを指すんだろう?

我々日本人にとっては、クラシック音楽はすべて異国情緒漂う音楽・・・のはず。
だってそうでしょ?
バッハ、ベートーヴェン、シューマンはドイツ。
ハイドン、モーツァルト、シューベルトはオーストリア。
ドビュッシー、ラヴェルはフランス。
ヴェルディ、プッチーニはイタリア。
彼らはみんな、日本から遠く離れた異国の人たちなのだから。

でも、ここで挙げた人たちの音楽に対して、異国情緒という言葉はあまり使われない。
彼らは日本人にとってもメジャーになりすぎたから、そう言われなくなったのだろう。
あと、何となく、日本人の中に、クラシック音楽の「スタンダード」のようなものがあるような気がしてね。
その「スタンダード」とは、独墺系、つまりドイツとオーストリアの音楽のような気がする。
イタリアやフランスの音楽も、雰囲気は違っても「スタンダード」寄りか?
そこからちょっと外れた音楽に対して言われることが多いような気がする。

いわゆる「スタンダード」な作曲家が作った、たとえばスペイン風の曲などは、しばしば異国情緒漂う音楽、と言われるんじゃないか?
でも、元々スペイン生まれのグラナドスやアルベニス。
彼らの音楽に対しては、最初から異国情緒漂う、と表現される機会が多いのでは?

あと、東洋風、というのも異国情緒と扱われやすい。
この場合の東洋は、トルコかもしれないしインドかもしれないし中国かもしれないし、ひょっとすると日本かも!?
日本風が異国情緒って・・・もちろんヨーロッパ人にとっては異国情緒だが、我々日本人にとっては母国情緒でしょ。。。

では、独墺伊仏以外だけど、ロシアのチャイコフスキーとか、ポーランドのショパンは?
あまり言われないような・・・??
彼らは日本人にあまりにも馴染み深く、人気が高い。
もちろん作風もあるだろうが、彼らもある意味、「スタンダード」なのかも。

強引にまとめると、日本で主に使われるクラシック音楽における異国情緒とは、日本人に馴染みのあるヨーロッパの「スタンダード」から外れた雰囲気の音楽を総じて言うことが多いように思う。
まぁそれだけ「スタンダード」なクラシック音楽というものが、日本人にとって馴染みの音楽になっているのかもしれない。
もっと人気が出るよう、ワタクシも微力ながら努力しなければ。





「スタンダード」な作曲家、バッハの、パルティータ第2番
ピアノは、マルタ・アルゲリッチ。
アルゼンチン生まれのラテン系のアルゲリッチにとって、バッハはやはり、異国情緒?


異国情緒って・・・?_a0114742_07543264.jpg

これは、ニセアカシア。
別名、ハリエンジュ。
北米原産のバリバリの外来種だが、これに異国情緒を感じる日本人はほとんどいないでしょう。。。
今ごろの時期、至るところで咲いている。
でも、その甘く強烈な香りを嗅いでみると、ちょっとだけアメリカ大陸の匂いがする・・・かもね??



にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 旭川情報へ
↑旭川市の情報がたくさん。




by asahimamegoo | 2014-06-10 07:59 | 音楽


<< 一瞬の輝き      今日はガッツリ野球の話題 >>