ピアノ教室の風景

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カテゴリ:ピアノ奏法( 62 )


2017年 10月 17日

腱鞘炎は防げる

今朝、ある番組で、スマホが原因の腱鞘炎について特集が組まれていた。
内容についてはここでは触れません(マジメに見ていなかったとも言う)

それはともかく、ピアノで腱鞘炎というのもよく聞く話。
ピアノによる腱鞘炎の原因は、伸筋(手の甲の側の筋肉)の酷使であることが多い。
屈筋(手の内側の筋肉)メインで使っていれば大丈夫なのだが。

いわゆる「ハイフィンガー」という弾き方は、指を高く上げるからそう言われるのだろうが、それだと必然的に伸筋が使わさる(北海道弁炸裂)
ハイフィンガーで弾いてきた人が私のところにレッスンを受けに来ると、けっこうな確率で、
「ピアノを弾くと腕が痛む」
と言う。
それでもしばらく通っているうちに、
「弾いても痛くなくなった」
「楽に弾けるようになった」
と、言ってくれるようになる。
・・・そして何より、響きが変わる。。。

そもそも伸筋は、指を伸ばすために使うから「伸筋」なんじゃない?
それを逆の動きに使うこと自体、無理があると思う。
逆に、屈筋を使えば何てことはない。
腕の重みを支えるのも、動かすのも、屈筋を使えばいい。
屈筋は伸筋よりも、はるかに強化しやすいし。

ちなみにワタクシ、かつては脱力一辺倒。
今はすこし考え方を変えた。
脱力は必要だが、脱力すべきでない部分もある、ということ。
実際、その方がより楽に弾けるようになるし、響きもさらに良くなる。


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そういえば今日は、ショパンの命日。

そして今日、旭川で初雪を観測した、とニュースで言っている(ワタシは見てない・・・)



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by asahimamegoo | 2017-10-17 22:06 | ピアノ奏法
2017年 10月 14日

相反する感情を同時に抱いた時

今年4月、道東の中標津町にてピアニストの丸尾祐嗣氏とお会いする機会があり、ロシアピアニズムについて勉強させていただいた。
その理論の素晴らしさ、凄さ、そしてピアノという楽器の無限の可能性を感じ、自分にもまだまだ伸び代がある、という希望を抱くと同時に、それとはまったく逆の、絶望に近い感情を抱いたことも事実。
これを自分で体得することができるのだろうか・・・???

旭川に帰って、その奏法を身につけるべく練習をはじめた時は、できなかったら元に戻そう、と思っていた。
一度、徹底的に変えてみようと決意し、レッスンの合間のほとんどを練習時間に充てていた。

半年経過した今は、おおよその目途はついたかな。
もちろんまだまだ学ぶべきことはたくさんあるが、この路線をさらに発展させていき、今自分にできることを生徒にも惜しみなく還元していこうと思っている。
奏法改革はうまくいっている。
自分のそれまでの弾き方と共通点が多かったのは幸いだった。

丸尾氏をはじめ、ロシアピアニズムのネイガウス流派を研究するピアニストやピアノ教師のブログは、ここ数年、興味深く読んでいた。
いずれはコンタクトをとりたいと思っていのだが、まさか共通の知人を通じてお会いできるなんて、幸運としか言いようがない。


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奏法と一言で言うけれど、その流派による違いはあまりにも大きい。
使う筋肉が違うし、構えや手の回し方も違う。
そして何より響きがまったく違う。

この理論をもっともっと広めなければ。


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by asahimamegoo | 2017-10-14 20:41 | ピアノ奏法
2017年 09月 22日

空気の流れ

ダンパーペダルを踏み込み、右手の中指を鍵盤とほぼ垂直に立てて、音をポーンと鳴らす。

その時、中指を軸に時計回りにゆっくり回転させてみる。

すると、音色がちょっと上ずった感じになる。

これは、手の回転によって空気を伝わる音の流れが変わり、それが弦と共鳴して起こる現象だと思う。

手の旋回による音色の変化を計算したうえでピアノを弾き、作曲していたのは、ショパンだったりドビュッシーだったりスクリャービンだったり???

これをはじめて目の当たりにした時の感動は、一生忘れないと思う。。。

・・・

ちなみに、肘をぐるっと回すような動きで弾く人がいるけれど。

これをすると、音がねじれるというか、歪になるというか、、、いずれにしてもあまり良い響きにならないように思う。

おそらく空気の流れが弦から逃げていく感じになるから、そのような音になるのではないか???



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音を出した後の体の動き方による音色の変化。

これを知ることで、ピアノのおもしろさが倍増、、、いや、100倍増。。。

ただし、倍音が多く含んだ音でないと、その効果は薄い。

やはり、奏法って大事だな、と思う。



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by asahimamegoo | 2017-09-22 22:14 | ピアノ奏法
2017年 09月 06日

手が大きくなったかも???

・・・成長期じゃあるまいし、さすがにそれはないw

10度は相変わらず届かない。

でも奏法改革以降、特に和音が届きやすくなったことは間違いない。

手のポジションと回転方向を修正しただけで、ずいぶん変わるものだ。

そういえば、ショパン、スクリャービンなどは、手はそれほど大きくなかったらしい。

ピアノを弾くのに手が小さいハンデはあるが、それでも奏法を工夫することで克服できる部分がけっこうある。

彼らはその奏法があったからこそ、手が小さいのにあのような曲を作曲できたに違いない。



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8月末日、宮前公園にて。。。



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by asahimamegoo | 2017-09-06 21:39 | ピアノ奏法
2017年 09月 02日

奏法違えば

「別れの曲」「革命」等で有名なショパンのエチュード作品10は、フランツ・リストに献呈された。

当代随一のピアニストで、当時のほとんどのピアノの作品を初見で弾けたと言われるリストだが、ショパンのエチュードはさすがにそうはいかなかったらしい。

これは、単純にショパンのエチュードが技巧的に難しかったから、ということだけでは説明できない。

リストの作品だって難しい。

そうではなくて、ショパンとリストは異なる奏法でピアノを弾いていて、ショパン的ピアノ奏法で書かれたエチュードが、リストの奏法に合わなかったと考えるのが自然だと思う。

彼らの作品からも、両者の奏法の違いが感じられる。

作品の音型には、作曲者の奏法が反映されるものだと思う。


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現代に脈々と受け継がれている、彼らの奏法。

ショパン的奏法は、主にロシアで受け継がれたらしく・・・





ダニール・トリフォノフが弾く、ショパンのエチュード作品10

たとえば逆ハの字の手のポジションとか、平泳ぎっぽい手の回転とか。。。

リストのはそれとはすこし違ったのではないか。

ツェルニーの弟子だったリストだが、その影響も少なからずあったのかもね。



そういえば、昨日から9月。

旭川の夏は短し、冬近し。。。



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by asahimamegoo | 2017-09-02 20:18 | ピアノ奏法
2017年 08月 23日

常識と非常識

ピアノを生業としているワタクシだが、小学生の時は水泳を習っていた。

そういえば、ピアノを弾く時の手の動きは、平泳ぎに似ている。

・・・足を平泳ぎのように動かすと、どエライことになるわけだが。。。


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キツリフネ。

・・・

今日は夏の甲子園の決勝があった。

仕事で見ていないが。

そういえば昔は野球選手は水泳禁止だったそうな。。。

肩に良くないからだとか。。。

さすがに今はそんなことは言われない。

昔の常識は、今は非常識。

逆もまたしかり。

ピアノを弾く時に平泳ぎのように手を動かすのも、考え方ひとつで常識になったり、非常識になったり。。。

私的には、もちろん常識。



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by asahimamegoo | 2017-08-23 22:24 | ピアノ奏法
2017年 08月 07日

どうも、コンニチハ・・・



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最初から写真とは関係のないハナシ。

ピアノって実に面白い楽器でありまして。

打鍵の仕方によって倍音の量が変わり、、、

打鍵のあとの手の動かし方で、音色が変化する。。。

科学的に考えると、倍音の量は、打鍵の瞬間ハンマーが弦に触れている時間が短いほど多くなるし、長いと少なくなり減衰が早くなる。
触れている時間の長さに比例して弦の振動が小さくなることで、倍音が減る、ということ。
倍音が少ないと、音が硬くなりがち。

また、音色は、手を動かして空気(音)の流れを色んな方向に変えることで、弦と共鳴させることで変化をつけている、ということだと思う。
一部のピアニストがやっている一見大げさとも見えるような手の動きはパフォーマンスでも何でもなく、音色を計算してのものに違いない。
この音色の変化のつけ方は倍音の量が乏しいと、残念ながら効果が薄い。


ピアノを美しく響かせ、より良い音楽を追い求めるには、こういった科学的なアプローチが必要不可欠。
気持ちを込める、だけで何とかなればある意味楽だけど、そうは問屋が卸さない。
もちろん気持ちは大事だが、具体的にどうするか、なのである。
レッスンで生徒に
「もっともっと気持ちを込めて」
だけで何とかなったらある意味大したものw


・・・そうだよねぇ、キリギリスくん。。。

いつもいつも、コンニチハ。。。



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by asahimamegoo | 2017-08-07 22:08 | ピアノ奏法
2017年 07月 28日

奏法改革

発表会のあと、1週間の休みをとっていたが、今日で終わり。

明日から仕事再開。

・・・

ワタクシ自身、ここ数か月、ピアノの奏法改革に取り組んでいた。

改革と言っても、ほんのちょっとで、基本的な方向性はあまり変わらない。

でも、そのほんのちょっとが先日の発表会で効果としてあらわれたように思う。

それがなければ、今回の選曲がショパンの大ポロになっていたかどうか・・・???

・・・

それまでやってきたことを変えるのは、勇気がいる。

でも、変えるまではいかなくても、色んな奏法を試してみることをおススメしたい。

特に、弾けなくて悩んでいる方、限界を感じている方は、奏法を変えることで光明が見えると、私は確信している。

信じている、ではなく、確信している。

と、念を押しておくw

・・・

我がピアノ教室の発表会は、いつも7月下旬(来年もそう)

発表会が終わると、ちょっとずつだが、秋の気配が・・・(^_^;)


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ノシメトンボも出ているし、秋の虫の音みたいなものも、ボチボチ聞こえ始めている・・・(^_^;)

てことで、涼しくなる前にビアガへ行かなきゃねw



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by asahimamegoo | 2017-07-28 14:03 | ピアノ奏法
2017年 03月 15日

物理学的に考える

重力を利用してピアノを弾く場合。
まずは手首を高い位置に構えるのだが、その状態を保ったまま弾いてもうまくいかない。

手のポジションが高いまま、ってのは、位置エネルギーを蓄えているだけ。
位置エネルギーを運動エネルギーに変換しないと音を出せないわけでありまして。
運動エネルギーを得るために、腕全体を下ろす。
運動エネルギーを放出しきったら、腕全体を上げる。
そうすることで、重力が利用できる。
手首の位置が高いまま弾くと、伸筋を駆使して指を強引に振り下ろすことになる。

物理学の用語を使用したが、ピアノの合理的なテクニックを考える時、物理学的アプローチが必要不可欠。
そうすることで、ピアノという楽器に潜在している真に美しい響きを引き出すことができるのね。
もちろん、複雑な計算式は要りませぬ。。。

ちなみに生徒に奏法の理論を説明する時、位置エネルギー、運動エネルギーという用語は実際に使う。
中学校の理科で習うわけだし。


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シマエナガが飛び立つ。


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by asahimamegoo | 2017-03-15 15:22 | ピアノ奏法
2017年 03月 11日

押しつけないで~

ピアノの鍵盤を押しつけないように、と生徒によく言う。
手の甲の側の筋肉、伸筋を使って弾くと、鍵盤を押しつけることになりがち。
押しつけて出た音は、減衰が早く、倍音が乏しく、音色も平々凡々。。。
また、倍音が少ないので、ダンパーペダルを踏んだ時の響きの広がりが乏しく、色彩感がなくなってしまう。

本能にまかせてピアノを弾くと、ほとんどの場合、伸筋を使ってしまうようだ。
では何故そうなるのか。。。

私の現段階での見解は、鍵盤に触れているのが指だから。
人間は、触れている部分が動作の主導権を握ってしまうことが多い。
指が主導権を握り、指を強引に動かそうとする。
指を動かすために伸筋を働かせる。
結果、鍵盤を押しつけて弾くことになる。

こういう弾き方を「指弾き」と言う人がいるけれど、なるほど、と思う。
野球のピッチャーの「手投げ」ってのも、似たようなもの?

指弾きで弾けるようになるのは、先天的に手指が強く運動能力が高い人だけ。
でも「そんな人」は、ほんの一握り。
そうじゃない人の方が圧倒的に多い。
かくいう私も、そうじゃない人。
指弾きだったら今の仕事ができていないでしょう。





ラフマニノフ作曲 前奏曲集 より Op.32-12
ピアノ ウラディミール・ホロヴィッツ

この人はさすがに「そんな人」かもしれないが、奏法は「指弾き」とは正反対。
じゃなきゃこんな美しい響きは出せない。
ちなみにこの時、82歳。。。


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それにしても80過ぎてラフマニノフって、ウソみたい。。。


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by asahimamegoo | 2017-03-11 17:20 | ピアノ奏法