村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2009年 08月 08日

ハイフィンガー奏法

8月7日の朝放送のNHKの「生活ホットモーニング」に、ピアニストの中村紘子さんが出演していた。
そこで中村さんはいわゆるハイフィンガー奏法とレガート奏法の違いについて、弾きながら説明していた。

中村さんが子どもの頃は、ハイフィンガー奏法という教え方が主流だった。(今もそう)
手首を固定し、指を高く上げて、指の力を利用して鍵盤の底までしっかり弾く、という弾き方。
叩きつけるような弾き方だから、音が割れる。
また、力まかせだから、腕の疲労も大きい。

ただ、中村さんも言うように、歴史的な背景があり、日本でそのような教え方が主流になってしまったのは、やむをえなかったと思う。
最初にピアノで外国へ留学した人が、ハイフィンガー奏法を習ってきて、それがそのまま日本に広まり、定着してしまったか、
もしくはその逆、外国から招いたピアノの先生が日本でハイフィンガー奏法を伝えて、それが広まってしまったか、どちらかだと思う。

黒船が来て以来、欧米に追いつき、追い越せと頑張った日本人。
彼らにとってクラシック音楽は未知の世界だった。
その新しい文化に接した時、同時にハイフィンガー奏法を何の疑いもなく取り入れてしまっても不思議じゃないだろう。

ただ、当時の日本はすべてにおいて欧米に遅れをとっていたわけではない。
数学のレベルは当時の世界最高水準だったなど、日本の学問のレベルは非常に高かった。
江戸時代の文化が素晴らしいのは言うまでもない。
その高水準の学問があったから、欧米の技術をすぐに吸収し、それが日本の近代化の成功の助けになったことは事実だと思う。

それはともかく中村さん自身、子どもの頃はハイフィンガーで教えられたが、それをジュリアード音楽院に留学した時に根本から修正された、ということを語っておられた。
その癖をとるのはたいへんだった、とも言っておられた。

このハイフィンガー奏法と対極にあるのが、重力奏法。
(この呼び方は重々しくて、あまり好きではないけど)
力を抜いて、手首を解放し、重力を利用して音を出す弾き方。
中村さんの言う「レガート奏法」は、この弾き方と大いに関係があると思う。

この弾き方のメリットは、響きが美しくなるとか、力が抜けるから腕が疲労しにくくなるとか、難しい曲を弾く労力が半減するとか、いろいろある。
ショパンのエチュードをハイフィンガーでは…とてもじゃないけど弾けない。
ハイフィンガーだと、手を傷めてしまう可能性大。


それにしても、この「ハイフィンガー奏法」という名称。
ヒーローの必殺技に聞こえる。

…それって私だけ?

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私は運良く、ピアノの師匠である父から早い段階から重力奏法で習っていた。
この奏法を誰に習ったわけでもなく、いろいろ研究しているうちに思いついたらしい。
ありがたいことです。

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by asahimamegoo | 2009-08-08 10:48 | ピアノ奏法 | Comments(0)


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