村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2009年 03月 03日

ツェルニーの限界

ピアノを学習する人で、ツェルニーを好きな人は、どれくらいいるかな?
まあ、少数派であることは間違いないでしょう。


私は嫌いではない。
良い曲もけっこうたくさんあると思うし、弾いているとなかなか面白い。
ただ、ツェルニーに固執するのは、どうかと思う。
特に小さな子供の場合、ツェルニーに固執すると、ピアノが嫌いにならないか、心配だ。


それと、もう一つの問題点。
ここから先が我々がツェルニーの限界と思う点なのだが。
モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトを弾くための練習にはツェルニーは良いかもしれない。
でも、ツェルニーの延長線上にショパンやリストがあるとは、とても思えない。


ショパンやリストに限らない。
彼ら以降に現れた作曲家、ドビュッシー、ラヴェル、ラフマニノフ、スクリアビンなどなど…
ツェルニーとは異質のテクニックを使う。
つまり、ツェルニー以前の古典派の作曲家をいくらたくさん弾いても、ショパン以降の作曲家を弾くテクニックは得られないのだ。
よほど手が大きい人は、話は別かもしれないが。


もちろんツェルニーを頭から否定するわけではない。
テクニックをつける上で、重要な要素がたくさん入っていることは間違いない。
でも、ショパンやリストなど、ロマン派以降のピアノ作品を弾くには、ツェルニーとは別のことをしなければならない。


ショパンを弾くには、いきなり取り組むのが良いと思う。
それで結構弾けるようになる。
ただ、脱力奏法、重力奏法というのが必要不可欠だ。
子どもが弾く場合は特にそうだ。
何にしても、ショパンを、特にエチュードを弾くコツをつかむと、テクニックの面で、他の作曲家の曲を弾くための、たいへん良い影響をもたらしてくれることは間違いないだろう。
奏法さえちゃんとしていれば、小学生にだってショパンのエチュードが弾ける。


ただしこれ等は、すべて技巧上での話。
音楽的なこと、細かいこと、表現力のことは、また別の話。
それと、これが正解かどうかは、我々には判断する権利はない。
我々は正解だと信じて、そのようにピアノを教えているだけである。


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↑でも、ツェルニーも大事…?
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by asahimamegoo | 2009-03-03 08:42 | ピアノ奏法 | Comments(0)


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