2009年 02月 25日
江戸時代は、現代日本の世界最高峰の精密機械工業の技術の源になるものが存在する。 それは、和時計を作っていた時計職人達。 江戸時代は現代と異なり、「不定時制」を使用していた。 現代は、「定時制」 一日を24時間に均等に分割したもの。 「不定時制」は、日の出から日の入、日の入から日の出までを、それぞれを別々に6等分していた。 江戸時代までの時刻の呼び方は、深夜0時から順番に、十二支の 子、丑、寅、卯、辰、巳、午、羊、申、酉、戌、亥 と、時刻を分割していた。 日の出は卯の刻、日の入は酉の刻。 深夜0時は子の刻、昼の12時は午の刻。 そういえば、昼の12時は、正午、と言う。 「不定時制」だと、季節によって日の出の卯の刻と日の入の酉の刻は変化する。 夏になると昼が長く、冬になると夜が短い。 一刻の長さも、季節によって変化する。 例えば、夏至の日の真夜中の子の刻の長さは、昼間の午の刻よりもずっと短くなる。 冬至の日は、それと全く逆になる。 季節によって変化する昼夜の長さに対応するには、複雑な機構が必要だ。 それを時計職人達は、工夫に工夫を重ねて、日本独自の不定時制対応の「和時計」を完成させた。 有名なのは、田中久重が作った「万年時計」 2005年に愛知万博で展示されて話題になったそうな。 そういう時計職人達が、明治維新後、日本の近代化に大きく貢献したそうだ。 和時計の複雑な構造を作った人達だから、留学して様々な機械の構造を見ても、すぐに理解し、造ることができたそうだ。 日本人はマネばかりで独創性が無い、と言われることがある。 でも、時計職人達のことを考えると、とてもそんなことは考えられない。 明治以降の近代化は、こういう時計職人達の技術の蓄積が無かったらあり得なかった。 しかも、あっという間に技術では欧米を追い抜いたのは、長年培われた日本人の教養や技術の蓄積の賜物だろう。 江戸時代は、学問にしても芸術にしても、独創の宝庫だった。 歴史の教科書にも、こういうことをもっと載せれば良いのに。 ↑和時計職人達に敬意を表してクリックしましょう
by asahimamegoo
| 2009-02-25 10:04
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