ピアノ教室の風景

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2016年 03月 22日

奏法は変えられる

ピアノの奏法を変えるのは容易ではないけれど、決して不可能ではない。
手や指を鍛えて力で弾いてきた人でも、コツさえつかめば脱力を利用した重力奏法的な弾き方に変えられる。
もっとも劇的に変わるのは、響き。
脱力して腕の重さだけで、ポトン、と落っことすことでのみ得られる、豊かで美しい響き。
それによって、ピアノが倍、いや、100倍楽しくなること間違いなし。

変わるのは、音色や響きだけではない。
力が抜けるので、手や指、腕の疲労感もほとんどなくなる。
そして、それまでは雲の上の存在だった難曲に手が届くようになる。

指を丸く、、、手首を動かさない、、、だと力任せ奏法になりがちだが、そのように習ってきた人にはそれとは真逆のアドバイスをする。
指の形は自由に弾きやすいようにして、手首もどんどん動かしちゃって良いよ、と。
それだけでも少しは変化がみられるもの。

あらゆる面で対照的な双方の奏法。。。。。
私はもちろん、ピアノの真の美しさ、響きの多彩さ、奥深さを体感できるのは、重力奏法だと確信を持っている。
これを一人でも多くの方と共有したいと思いつつ、日々レッスンに励んでいるわけです。


ちなみに先日旭川公演を行った、フジコ・ヘミングの音色。
彼女の音色、実は私にとっては普段から聴き慣れた種類の音色。
生徒の多くもそれに近い音色で弾いている。

フジコ・ヘミング旭川公演の感想はこちら

83歳にもなってああいう音を出せるのはすごい、と思った人もいると聞く。
私の考えは逆で、ああいう音を出すような弾き方をしなければ、80過ぎて現役を続けるのはほぼ不可能。
力を抜かなきゃ、フジコ・ヘミングのような響きは出せないのだ。


この人もきっと、そうだった。




ウィルヘルム・バックハウス。
曲はベートーヴェン作曲、ピアノ協奏曲第4番。

出だしのカデンツァの何と美しいこと・・・
力任せじゃ、こういう音色はまず出ない。

ちなみに指揮はカール・ベーム、オケはウィーン交響楽団。
これは1967年の動画らしい。
この時御年83歳。
それでこの安定感は凄すぎる。
鍵盤の師子王は伊達じゃなかった。

ウソみたいな、ホントの動画。。。



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ピアノ奏法に関しては、ドイツ系とロシア系が対照的に評価されることが多いが、ドイツもいろいろ、ロシアもいろいろ。

ちなみにバックハウスは、ドイツ出身。
ほんと、ドイツもいろいろ、なんだよね。



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by asahimamegoo | 2016-03-22 22:07 | ピアノ奏法


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