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村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2015年 10月 24日

伸びる音と伸びない音

たとえば単音をポーンと弾いた時。
強さが同じでも、早くに消え去ってしまう音と、より長く伸びる音とが存在する。
具体的に言うと、手指の力で鍵盤を押しつけるように弾いたら早くに消え、腕の重さでポトンと落っことすように弾くとよく伸びる。

ピアノは打楽器。
音を出した瞬間からデクレッシェンドがはじまり、あとは消え去るのみ。
我々は打鍵の瞬間の音だけを聴きがちだが、伸びてゆく音にもさまざまな色がある。
たとえば音を伸ばしている間にダンパーペダルを踏むだけでも、響きが変化する。

弱音を遠くに届けるにも、よく伸びる音だからこそ。
人間の邪念(笑)を排除して、重力に身を任せて、ポトン、と弾くことで、ピアニシモであってもホールの最後列まで音が届く。

音を出すのに、力はいらない。
ピアニシモに限らず、フォルティシモも。
力を抜いた方が、充実したフォルテを出せるもの。


伸びる音と伸びない音。
よく伸びる音は伸びない音よりも、波形が美しいに違いない。
実際、響きも美しい。
弾き方によって音色の違いが表れる理由は何だろう?
感覚的にはわかっていても、理論はわからない。
物理学者が研究してくれないかな?笑


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by asahimamegoo | 2015-10-24 14:06 | ピアノ奏法


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