村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2012年 02月 05日

ピアノと利き手

ピアノの鍵盤は、右へ行くほど高い音、左へ行くほど低い音。
主役のメロディーラインは高音域にある割合が高く、それを奏でるのは主に右手。
技巧的に難しい箇所も、右手の方が多い。
では、ピアノを弾くのに利き手による有利不利はあるのだろうか???


・・・


2月4日の毎日新聞朝刊に、スポーツジャーナリスト、青島健太氏の「左利きなのに右利き」と題するコラムが載っていた。
その内容を一部、かいつまんで紹介すると。

広島東洋カープのルーキー、野村祐輔投手と、楽天からシアトル・マリナーズに渡った岩隈久志投手は、右投手なのに、本来左利き。
岩隈投手は現在も、サインを頼まれると左手でペンを走らせる。
共に最初に買ってもらったグラブが右利き用だったため、そのまま右で投げるようになったそうである。

利き手でない方の腕で投げているのが理由だからか、腕力に頼らないしなやかな腕の使い方をする。
ハンマー投げの室伏広治選手が、自身が求める理想的な動きを「全力に力感はない」と表現したことも例に出し、両投手に共通するのは、まさに力感のない動きだ、とする。

ここからは、そのまま引用させていただく。

スポーツは自分の利き手や利き足でプレーする方がたのしくて有利だ。ただ、こうした選手の存在を知ると、得意な手足にあまりにも頼りすぎてしまうことの弊害にも気づかされる。大切なことは脱力とバランスだろう。

と締めくくる。


・・・


これはピアノ奏法を考える上で、とても参考になる話。

右利きの人は、左手よりも右手が器用なのは当然のこと。
ところが器用さに頼ってしまうと力みが生じ、結果、思い通りに動かなくなることもしばしば。
器用さに任せて指を無理矢理分離させようとすると、力任せになりやすい。
力任せの奏法は限界があるし、故障の原因にもなりかねない。
もちろん器用であることに越したことはないけど、ピアノは時に、器用さが逆に災いとなる。

そこで発想を転換させる。
指の分離はこの際忘れて、利用するのは脱力した無理のない腕の動き。
そして、指の力ではなく、重力(腕の重さ)を利用して音を出す。
重心移動に身をまかせて指が自然に移動していくような弾き方。
ここではこれ以上詳しくは書かないが、まさに野村、岩隈両投手の投法も似たような感覚ではないだろうか?

これならピアノを弾くのに右利きも左利きも関係ない。
右利きの人でもショパンの革命のエチュードを弾けるし、左利きの人も木枯らしのエチュードを弾ける。
ピアノは利き手は関係なく楽しめます。


ちなみに私は、右利きです。


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・・・このエゾリスは、サウスポー?


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by asahimamegoo | 2012-02-05 19:43 | ピアノ奏法 | Comments(4)
Commented by take_it_easy at 2012-02-07 17:09 x
左手のためのピアノ曲はいろいろあるんですけど、右手のためのって、どうなんでしょうか。
右利きが多い、左は右以上に練習しなくっちゃ、ということなんでしょうか、
それとも、座る位置でも違うのでしょうけど、左には低音部が、右側には高音部が配置されていて、
どちらかと言うと、高音部だけの曲は、聞くのが辛くなる、というようなこと?
それとも、見当違い?

ダルビッシュ、だけじゃなく、優秀なピッチャーはみんな、いまもむかしも、腕はしなっていました。利き腕との関係は、いろいろなんでしょうね。

「ピアノは利き手は関係なく楽しめます。」というのがほんとなんだろうと、納得しています。わたしには、聴くことだけが楽しみですけど。

弦楽器とか、管楽器とか、いろいろな楽器で、右持ち、左持ち、どちらもあるようですけど、右持ちが圧倒的に多いかな、でも、一流どころで、左持ちの楽器を愛用している奏者もいらっしゃる。高価だろうな。

色々書いてみたいこともありますけど、ほんとはなにもありませんけど、
言いたかったことはこれです。
「エゾリスは、ノースポーです。」
Commented by asahimamegoo at 2012-02-07 21:06
take_it_easy さん、こんばんは。
そうですね、右手のための曲って聞いたことがないですね。
左手だけの曲はラヴェルやスクリャービンなど、けっこうあるようですが。
ラヴェルが左手のための協奏曲を書いたのは、右手を失ったピアニストに依頼された、という明確な理由がありますが・・・
右手のための曲がたまたまメジャーになっていない、というだけなのかな?

ヴァイオリンやビオラは主に、左で弦を押さえて右で弓を使いますね。
やっぱり世の中、右利きが多いから、それ用にできていることが多いんでしょうね。
逆持ちのヴァイオリンなどは、特注なんでしょうかね?
ストラディヴァリウスは、さすがに逆持ちは存在しない・・・でしょう(あったりして)

ちなみに、ノースポーがあれば、ウエストポー、イーストポーもある?
それだと言いにくいから、ウエスポー、イースポー。
これ、利き足に使ってはどうでしょう?
Commented by take_it_easy at 2012-02-07 21:59 x
舘野 泉さんが右手を不自由になさった時、ラベルの演奏が評判になりました。もし、不自由になったのが左手だったら。
ラベルの曲、右手1本で弾けるでしょうか、座る位置をずらすとか、キーを上げるなんてのは論外なんでしょうね。

バイオリンの場合、駒だけ逆にしたらいい、なんてわけにもいかないのでしょう、たぶん。
素人目には、押弦するほうが器用さを必要とし、弓を操るほうが鈍でもいいかな、なんて思っちゃいますが、そうでもないのでしょうね。エアバイオリンの真似をしてみると、やはり、逆はやりづらい、ふしぎ。

大リーグのマウンドは西向きに(太陽に向かって)つくられていたらしい、ピッチャーは西に向かって投げるので、少数派の左投げを南側の腕で投げる、といったらしい。
で、エゾリスの場合、右利きだからなのか、なんてのは考えないことにして・・・。
エゾリスなら、脚もポー(paw)なのかな、さて、利き足はどっち? ザンネン、雪に隠れてみ見えないね。ホッ
Commented by asahimamegoo at 2012-02-08 11:37
take_it_easy さん
左手のためのピアノ協奏曲、楽譜を見たことが無いので何とも言えないのですが・・・
でもおそらく、左手のためにできているのでしょう。
左手は親指が鍵盤に向かって右側についている、という形状を重視して曲を作ったのだと考えられますのでね。
ラヴェルの作品はいくつか弾いたことがあります。

ヴァイオリン、専門外なのでよくわからないのですが、音量や音色をコントロールするのはおそらく右手でしょうから、そういう難しさはあるのだろうと思います。

はい、サウスポーの由来はそうですね。
ちなみに私は昔、ひそかに(隠してませんが)陸上競技をやっていたのですが、ハードルも走り幅跳びも、左足で踏み切っていました。
あと、利き目は右のようです。
視力は右の方が低いのですが。


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