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村田ピアノ教室のブログ ~北海道旭川市より~

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2010年 11月 28日

東洋人とクラシック音楽

先日、徹子の部屋にユンディ・リーが出演していた。

言わずと知れた、2000年のショパン国際ピアノコンクールの優勝者。
日本にファンクラブがあるそうな。
相変わらずの人気ぶり。

それはともかくユンディさん。
番組内で、自らが演奏するショパンのノクターン作品9-1の演奏に合わせて、唐時代の詩人、李白の「静夜思」を朗読していた。


牀前(しょうぜん)月光を看る
疑(うたご)うらくは是れ地上の霜かと  
頭(こうべ)を挙げては山月を望み
頭を低(た)れては故郷を思う


ここでは書き下し文を書いたけど、ユンディさんはもちろん、中国語で朗読していました。


ユンディさんは、この曲を演奏するにあたり、李白のこの詩から曲のイメージを膨らませていった、という趣旨のことを語っていた。

中国人、ユンディ・リー
中国で生まれ、中国人としての教育を受けた。
当然、ショパンとは異なる母国語を持ち、まったく異質の文化圏で育った。
そして、ショパンとは関連がなさそうな漢詩の中からもインスピレーションを得て、ショパンを奏でる。
ある意味、中国という地の利を生かしたピアノを弾いて、多くの聴衆を魅了している。


われわれ日本人だって、母国の文化や伝統の中から西洋のクラシック音楽のイメージを得ることもあるはず。
日本人だからこそ表現できるものが、きっとあるに違いない。

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by asahimamegoo | 2010-11-28 14:05 | ピアニスト


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